1)私達は、WBCやFTFの事前調査、事前学習をやりその機能や違いについて理解したうえでFTFを導入しました。
2)私達は、体内・体表面に関わらず人体の被曝状況(γ線)をスクリーニングする道具としてFTFを導入しました。 今後長期間汚染地で生活していく上で、活用しだいによって有用な情報を提供してくれると考えました。 簡便に短時間でスクリーニング出来ることから、組合員が班会やミニ学習会を通して生活に役立てていきたいと考えています。
3)現在、FTFの試運転中で、11月から本格稼働する予定で準備を進めています。
4)本来、福島県民の健康を守るための除染や、食品検査体制の確立、人体の被曝状況の把握等については、東京電力や国が責任を持って進めるべきものであることを強く訴えたいと思います。しかし、現地で生活する者にとって、これらの対策は大変遅れているのが現状です。郡山医療生協は、この地に住み続けたいという立場から行政と協力し、自分たちにできる学習活動、空間線量測定活動、汚染マップの作成、食品放射線測定器の導入と活用、子供保養企画、ひまわり運動、避難者支援など全日本民医連、医療福祉生協連の支援に支えられて、手探りで、悩みながら、必死で活動してきました。FTFの導入もこれらの取り組みの一環です。
5)全国からの大変貴重なご意見、ご心配に感謝申し上げます。今後とも、ご指導、ご支援お願い申し上げます。
郡山医療生活協同組合 理事長 橋本恭司
「核害対策室くわの」室長 坪井正夫