2011年6月10日(金)
昨日、6月9日(木)福島県看護協会会館みらいホールAにて矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授をお迎えし「内部被爆に立ち向かう!」と題して講演会が開催されました。
若いお母さん方や地域住民の方、学校の先生、福島市や会津若松市から、医療生協組合員など約450名の方々に参加していただきました。
冒頭、内部被曝に言及する科学者が少ないとしたうえで、内部被曝の歴史のなかで、
1.内部被曝がアメリカの核戦略(原発売り込みも含む)により隠されてきた歴史的事実があること、
2.その手段は第一に1945年9月の昭和三大台風といわれた枕崎台風後の測定データを利用して、広島・長崎の被爆現場から放射性降下物は無かったという「科学操作」を行ったこと。
第二に原爆傷害研究所が被爆者の被害を統計処理により、内部被曝は無かったという基準でまとめるという「操作」をしたり、第三に国際放射線防護委員会(ICRP)の被曝評価体系から内部被曝を排除したことにより、内部被曝が見えなくさせられている事実があるということを話されました。
3.また、欧州放射線リスク委員会から内部被曝による戦後の死者数が世界人口の1%ほどもあるということが発表されましたが、しかし、日本の放射線科学陣はそれらを「無視している」問題があるということを強調されました。