2011年7月 8日(金)
7/7朝日新聞に、沖縄在住の芥川賞作家大城立裕氏のインタビュー記事が掲載されています。「沖縄と福島の構造は同じ」大城氏の主張には、福島への連帯の想いが込められています。インタビューの一部分を紹介します。
---原発はなくすべきだ---との質問に対して、
「日本で原発は過疎地に集中させられてきました。事故の危険性を押しつけられたうえ、そ
こで生み出された電力は地元ではなく、東京や大阪など大都市で使われる。これは、米軍基
地が沖縄に集中させられているのと同じ構造です。沖縄に基地の負担を一方的に押しつけ、
日米安保の恩恵は本土が享受する。原発の事故は私に、2004年に普天間飛行場近くの沖
縄国際大学に米軍ヘリコプターが墜落した事故など、基地あるがゆえに起きた数々の悲惨な
出来事を思い起こさせました。ひとごととは思えません」
---まとめとして---
「福島の原発事故では多くの住民が避難させられ、いまだに故郷に戻れない状況が続いています。いつまで続くことか。基地に土地を奪われてきた沖縄とそっくりです。本当に心が痛む。もうこんな一部の国民に犠牲を強いるような政治のあり方はやめてはどうですか」