2011年8月 8日(月)
核害の街で生きるために
現在までに以下のことを確認しました。
1.内外で発表された汚染マップから判断して、汚染は県境はもとより国境を遙かに超えて全世界へ広まっている。
2.汚染は大地および海洋に拡大しそこに生存する動植物すべてに及んでいる。
3.幾度も学習会を重ね安全な被曝は存在しないということを確認した。
4.大人と比較し子供のリスクがはるかに高い。
以下のことを実行しました。
1.避難等、行政の指示に従うことを確認し、避難者の支援を積極的に行った。
2.線量計を何とか獲得し身の回りの汚染状況を確認し、除染活動を実行し、長期にわたる被曝軽減策を計画した。
3.職員および子供の被曝を最小限に抑えるために保育所の除染などを行い、かつサマーキャンプなどを行っている。
4.病院の社会的責任を果たすべく考えられる限りの政策をを実行したいと思っている。
行政に望むこと
1.強制された環境リスクのなかで市民は納税の義務を果たしながらここで生活しているということを認識してほしい。
2.実効性のないヴィジョンの作成よりも今必要なことは、農地市街地等の物理的な除染であることを認識してほしい。
3.すべての動植物に汚染が及んでいるということは当地の生活者にも汚染が及んでいると考えられる。尿中のセシウム測定などの内部被曝に対するスクリーニング、これからおこるかもしれない健康被害に対するスクリーニングおよび治療は国の責任で行う保険診療とするよう提言していただきたい。
職員に望むこと
1.食品などを含め環境汚染の情報に常に気を配ってください。
2.自分自身も含め子供の被曝軽減に対する創意工夫を集団で論議し実行しましょう。
3.店頭に出される食品に汚染情報が表示されるよう運動しましょう。
4.内部被曝に対するスクリーニング、健康障害に対するスクリーニングおよび治療はすべて保険診療として実行されるよう運動しましょう。
私どもは何時も行政の指示に従って行動し、また最大限協力してきました。それでもなおかつ生存権を主張しなければならない状況に至るならば、あらゆる手段を講じて闘わなければなりません。当地の主権者であるということを忘れないでください。
2011.08.06