2011年8月27日(土)

「県民健康管理調査」に関する説明会

 福島県医師会主催で会員向け説明会が、25日午後7時から行われました。

 福島県災害対策本部県民健康管理チームより「調査の概要」と医師への協力要請での話がありました。

 ご存知の方も多いと思いますが、県は、県民全員の健康管理を目的とした「県民健康管理調査」を実施することとし、26日から問診表の送付を始めます。
調査は、基本調査と詳細調査があります。「基本調査」では、全県民を対象に、問診表を送付し、3月11 日から25 日の行動記録や飲食物について記入してもらいます。「いつ」「どこに」「どのくらい居たか」「どのように移動したか」など、行動記録の情報に基づいて放射線による被ばく線量の評価をし、健康への影響の有無等を評価し、その結果を一人一人にお知らせることにしています。その検査結果に基づき必要があれば採尿や採血等詳細調査を受けてもらうとしています。
「詳細調査」は、甲状腺検査を0歳から18歳以下の全県民に・妊産婦に関する調査を平成22年8月1日から23年7月31日の母子手帳申請者全員に、避難区域の県民は一般検診+白血球分画等の健診とこころの健康度・生活習慣に関する調査を行います。避難区域の以外の県民は、一般検診のみとし、早期発見・早期治療につなげるとしています。
 参加した医師からは「どんな疾患の発症を予測し検査項目を決めたか」「ホットスポットの住民は対象としないのか」「妊産婦で県外転居している方への他市町村でのフォローは」「19歳から39歳の特定健診対象外の健診はどうするのか」など様々な意見が出され、検討するとしたものもありますが、国の指示で避難地域等になった方の健康調査の実施を基本とするとのことでした。

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