2011年9月 3日(土)
福島県は31日、県の人口が200万人を割ったと発表した。7月1日現在の推計で199万7400人で、震災前の3月1日から4カ月で2万7001人減った。減少率は1.33%で前年同期の約4倍。県は「原子力災害の影響で、極端な人口減が続いている」としている。 200万人を割ったのは1978年以来33年ぶり。原発に近く、津波被害も受けた「相双地域」は8843人の減少。減少率は4.52%で、前年の約12倍にのぼる。 市町村別の減少数は、いわき市の5785人が最多で、郡山市4133人、南相馬市3528人、福島市2166人と続く。減少した2万7001人のうち出生・死亡によるものが5037人。転入・転出による減少は2万1964人で、前年同期の約4.5倍という。この統計は住民票の届け出に基づき、県が毎月公表している。一方、各都道府県の集計から出している県外への避難者は8月11日現在、5万1576人。この中には住民票を移していない人も含まれている。