2011年9月16日(金)

帰任された松浦さん(京都民医連)からのメッセージをご紹介します。

091602.jpg 松浦さん(京都民医連)

 

 地震津波直後から坂総合病院には、当院からも4名の看護師が支援に入りました。報告を受け長期になることと、私自身もできることをしようと看護部でもカンパ等の活動に取り組んできました。その中でもずっと原発事故の為におきた放射線の影響を学習会を受ければ受けるほどその中で生活されている方や看護師の方々の不安を思いました。 この支援は、50才以上のナースということで、病棟支援の時期でもありましたが、スタッフに支えてもらい参加させていただきました。病棟の皆さんは、まずよく働くなあということと“思いやりがあり優しいな”という印象を持ちました。福島弁が耳に優しく響き“あたたかさ”を感じました。子育てや色々な問題や事情もあるんだろうと思いながらもプロとしての誇りとチームワークの良さ、コミュニケーションの良さを感じました。
私は久々に現場に入って、患者さんと接すること、とても楽しんでケアすることができましたが、あまり要領も得なくて足を引っ張ったのではないかと危惧します(外科系ということでOPe前後や展開の早さもあり直接関係することはできませんでした 当然ですが患者さんやご家族の方から被災のことを聞くことはありませんでしたが病気とたたかい、被災、放射能とも闘わないといけない現状にぐっと向き合っているようにも見えました。 院長先生から放射能の話「核害の街で生きるためのレクチャー」を受けました。正しい情報、知識を得ること、情報を伝えること、そして行動することではないかと思います。それは福島の人だけではなく日本に暮らす私たちに課せられていることでもあります。京都に帰ったら報告していきたいと思います。 看護の面、特に感染予防で少し気になることがありました。(O2蒸留水、アルコール綿花の使用etcコスト軽減につながればと思います)学ぶ所も沢山ありました。職員同士のコミュニケーションの良さです。 今回、リセット休暇支援ということでしたが、まだまだ時間はかかると思います。今後も自院での看護師確保をしっかりして相互研修等ができればとも思いました。 長期になると思いますが、職員、共同組織の皆さん、地域の方々と一緒に新しい郡山の街づくり福島が復興できるよう祈っています。京都でも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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