2011年9月26日(月)

帰任された方からのメッセージをご紹介します。

092602.jpg 下瀬 尚子さん (医療生協健文会:宇部協立病院)


 石井師長さんはじめ、3階病棟のみなさん、お世話になりました。病院のみなさんの頑張りは「すごい」の一言です。看護師、他の職員が一丸となって困難に立ち向かっているからだと思います。誰一人辞めることなく、この病院で働き続けている姿を目の当たりにして、私も同じ看護師として誇らしい気持ちになりました。佐藤総看護師長や七海師長さん、管理部の支えも大きいと思います。石井師長さんが、「ここの病棟はとっても仲がいいんだ」と言われている言葉そのままに初日から、安心してスムーズに病棟に入ることができましたよ。
 家族や子供達、日々の生活を考えると「怒り」をどこにぶつけていいのか…と思う毎日でしょう。でも、その怒りを「優しさ」に変えて、日々患者と向き合っている姿、素敵です。そんな温かさがとてもうれしかったです。フィッシュで迎えて下さり、自分たちの事で精いっぱいなのに支援者への優しい配慮ありがとうございました。最終日、「初めから居たように働いてくださって…」と言われて、それは皆さんのおかげでしたよ! 私に「何ができるんだろう、役に立つのだろうか」と思ってやってきましたが、「本当は会うことがなかった人達に出会えることができて、それだけでもうれしいんです」と言って下さった。私もそう思いました。人と人との絆を大切にしていこうと、あらためて思いました。「よくきたな、そりゃぁ、よういでねぇこと」と患者さんからも温かく迎えて頂きました。福島は、郡山の人はとても温かい人達ですね。言葉の温かさに私の方が元気をもらったようでした。
 坪井院長の「核害の街で生きるために」の学習会では、「福島を生きる」と言われ、「生存権を主張しなければならない状況に至るならば、あらゆる手段を講じて闘わなければならない。当地の主権者である事を忘れてはいけない」と話された言葉は強く心に残りました。山口から何ができますかとお尋ねしたら、「上関原発を作らせない事です。原発に頼らない生き方をしましょう」と。来週には、原発建設の是非を問う、その上関町の町長選挙が行われます。福島の人たちの気持ちを山口の人々にも伝えていかなくてはいけないと思いました。帰りのタクシーの運転手さんが「福島は世界中で有名になってしまった。でも、元気に頑張っているから、今度は観光でぜひ来てください」と言われました。今度はぜひ、名所旧跡を訪ねてみたいと思います。里帰りの時には、またよろしくお願いしますね(笑)みなさんと一緒に撮った写真は大切に机の上に飾っています。遠い山口から、福島の郡山の皆様の事を想い、日々の仕事に戻ります。本当にありがとうございました。

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