2011年10月25日(火)
10月19日に沖縄那覇にて沖縄民医連中間管理者教育研修会が行われました。依頼された講演内容は「福島のいま、そして課題」でした。その講師として報告を行なってきました。
参加者は表題のとおり部長、課科長、主任、副主任が対象の研修会でしたが講演内容が福島原発問題ということで講演はオープン参加で行われました。
講演の中では3.11以降の震災および福島原発事故後の郡山医療生協としての対応や支援物資をはじめ、サマーキャンプ企画、そのための看護師支援など全国からの心温まる支援活動の紹介などこれまでの経過を報告しました。
その後、私自身が行なってきた放射線学習会や除染活動について報告を行いました。数多くの学習活動の中では、私自身が不安とストレスに悩まされている職員や住民の気持ちに心を寄せることの大切さと難しさを体現してきたこと。そして事実を伝えるとともに住民自身が自分の目で正確な情報をつかみ対応していくことの重要性を伝えていることなどを紹介しました。 中でも食品に対しては、たとえ遠い沖縄でもいつ汚染されたものが流通するかわからない。国民全体が監視体制を強めていくことの大切さを伝えました。 さらに原発によって私たちの自然豊かな大地を奪われた今の福島の状態は、米軍に半占領されている沖縄と同じであること。国民にとって必要のない基地と原発を連帯の力でなくしていこうと訴えました。
その後の質問や研修のグループワークの中では、福島の問題が自分の問題として捉えられた。主権を奪われた福島と沖縄で連帯して取り組みを進めていこう。などお互いの思いや現実を共有できた研修会となりました。(鹿又)