2011年11月30日(水)

子どもひまわりプロジェクトアンケートのまとめ(第1回)

 今回のアンケートには、257名の職員が回答を寄せてくれました。医局、管理部、登録ヘルパーを除くとほぼ100%に近い回収率です。忙しい中、アンケートにご協力いただき有難うございました。何回かに分けて特徴を報告します。

 

(1)対策本部では、職員は何らかの学習会に参加しているという認識でしたが、アンケートの結果では26.1%の職員が参加したことがないと応えています。放射線防護の対策は学習が基本になるので、引き続き学習に力を入れていく必要性を再認識させられました。今回のアンケートでは、除染方法や内部被爆軽減についての要望が多く出され、職員が参加しやすい方法を含めて今後の計画に反映させて行くことにします。

 

(2)自宅の中や回りの放射線量は、約94%の職員が測定していると回答がありました。家の中で0.1から0.7μシーベルト、家の周りでは4μシーベルト以上のところもありました。除染活動は約64%の職員がやったことがないと答えており、切実な課題になっています。町内会ごとの除染活動が開始されたこともあり、人間のいるところから放射線を遠ざける、遮蔽するために取り組める除染活動を進めるため、対策本部として職員の取り組みをバックアップします。

 

(3)組織的に取り組んだサマーキャンプへの職員の参加は、18.3%の回答でした。参加対象者の拡大や参加しやすい企画も工夫が必要です。限られた期間では、勤務体制との関わりもあり、1年単位で職員1人1人の取得をバックアップする仕組みの検討が求められます。リフレッシュ休暇は、48.6%の職員が取得できたとの回答でした。パートさんの扱いや子供がいなくも休暇が欲しい、介護現場は取りづらいなど検討すべき課題が出されました。しかし、リフレッシュ休暇を取得できた人からは、大変好評だったようです。

 

(4)全国からの看護師支援は、支援があった職場(病棟、介護)では、全国の温かい支援に感謝の回答がありました。一方、支援のなかった職場では、わからないと答えた職員が39.3%ありました。対策本部としては組織として支援を受け入れましたが、支援のなかった職場の関わりについて努力が不足していた結果になりました。今後の全国からの看護師支援については、71.2%の職員が支援をお願いしたいとの回答がありました。出来れば1週間単位ではなく最低2週間単位で、夜勤の支援もお願いしたいとの声がありました。心温まる支援に、精神的に支えられたという声が多くありました。この項目の無回答が16.3%あり、直接支援に関わらない職場の対策が必要であることを示しました。

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