2011年11月11日(金)
11月3日、チェルノブイリ原発から30キロ圏内、ベラルーシとウクライナの国境に近いコマリン病院、コマリン中学校を視察してきました。この地域は、事故があった時は全員避難し、その後住民が戻ってきた地域です。
コマリン病院は4000人の住民が登録し、健康管理をしていました。2人の総合医、1人の外科医、1人の歯科医の4人で診療にあたり、入院施設をもっています。地域の第一線で、放射線対策をはじめとした健康管理にあたっています。子供は全員ホールボディカウンターの検査を受け、1Kg当たり70ベクレル以上をリスクグループとして登録し、保養、薬、排泄促進など徹底した対応をしていました。
コマリン中学校には支援(情報)センターが併設され、放射線の教育、相談、情報の提供、食料品の測定を行っています。支援センター所長の叔母さん(失礼、名前が分からない)が、測定の内容をはじめセンターの活動について自信たっぷりに説明している姿が大変印象的でした。 私は、コマリン病院で内部被爆の検査と診断を受けてみました。ホールボディカウンターの検査では、セシウム137が1kg当たり2.3ベクレルで基準範囲内でした。身長、体重、年齢を登録し、3分ほど椅子に座ってする検査で、少し緊張しましたがすぐ終わりました。
担当した医師が、「全く心配なし」と握手を求めてきたのでがっちり握り返しました。私は、これだと思いました。
今後、長い期間住民の健康管理をしていくためには、桑野協立病院にホールボディカウンターを設置し(移動式もある)内部被爆検査をいつでもできるようにする。食料品の検査機器を設置し、放射線の教育、相談、情報提供の機能を備えることが重要だと思いました (宮田育治)
コマリン病院(左)と支援センター所長(右)
内部被爆検査 検査結果証明書