2011年11月18日(金)
調査団に加えて頂いて原発事故25年後のチェルノブイリを訪ねた。そして一番印象に残った言葉がこれです。
健康被害のデータを見て気がついたのは事故後5?10年間の防護体制が被害を大きくしているということです。この時期はソヴィエト連邦が崩壊し新しい国が誕生した時期に当たります。その時の一般市民の生活ぶりを現地で想像してみると健康被害のデータを見る目が違ってきます。
「いいとこ取り」とは新しい国が作り上げた防護体制をお使いくださいという意味です。みんながそう言ってました。その良いところを写真にしました。
ベラルーシ国境警備隊が使用しているホールボデイーカウンターを積んでいる車両。そんなに大きいものではありません。
調査団員の一人が検査を受けています。結果はすぐに出てきます。
食品の汚染状態を測定するカウンター。
いずれもやろうと思えばすぐに国内で作れるものばかりだと思います。そのほか、情報の伝達方法、子供達への教育、食材の除染方法、などなど現地の人たちが25年を費やして作り上げてきた「良いとこ」は沢山ありました。私たちはそれを学ぶことによって健康被害を少なくすることが出来ます。
(院長 坪井正夫)