2011年12月 1日(木)
体の変化は!
(1)放射能の影響と思われる体の変化については、10.5%の職員があると答えています。具体的には、円形脱毛症、腹痛、不眠、脱毛、頭皮のかゆみ、白髪の増加、顔がひりひりアレルギーになったなどがあげられました。また、疲れやすい、考えると落ち込む、体が強張っていると訴える人もいました。様々な変化について、注意深く観察し、必ず記録を取っておくことが必要です。では、全国の温かい支援に感謝の回答がありました。一方、支援のなかった職場では、わからないと答えた職員が39.3%ありました。対策本部としては組織として支援を受け入れましたが、支援のなかった職場の関わりについて努力が不足していた結果になりました。今後の全国からの看護師支援については、71.2%の職員が支援をお願いしたいとの回答がありました。出来れば1週間単位ではなく最低2週間単位で、夜勤の支援もお願いしたいとの声がありました。心温まる支援に、精神的に支えられたという声が多くありました。この項目の無回答が16.3%あり、直接支援に関わらない職場の対策が必要であることを示しました。
精神的変化は!
(2)放射能の影響と思われる精神的変化については、40.5%の職員があると答えています。
具体的には次のようなことが挙げられています。
1.余震があると眠れない。
2.放射能のことが頭から離れない。
3.子供がガンにならないか心配。
4.孫が遊びにこれなくなった。
5.不安でうつ状態が続いている。
6.子供生活が不安で頭から離れない。
7.不眠、イライラが続いている。
8.情緒不安定が続いている。
9.自分の被曝量が心配。
10.余計な心配がストレスになっている。
11.避難しなかった自分を責めている。
12.疲れやすくなった。
13.人間関係に悩んでいる。
14.内臓が常におかしいなどなど
以上の結果から、深刻な実態が浮かび上がりました。精神的ケアや相談窓口の設置など具体的対応が急務の課題になっています。
生活の変化は!
(3)放射能の影響と思われる生活の変化については、更に増えて60.3%の職員があると答えています。
具体的な変化として次のことが挙げられています。
1.子供にゲーム機を買い室内で遊ばせる。
2.浪江から避難し、家族がバラバラである。
3.2階は放射線量が高いので1階で寝ている。
4.ゴルフができなくなった。
5.自転車に乗らなくなった。
6.側溝や公園に近づかなくしている。
7.風の強い日は、洗濯物を外に出さない。
8.庭いじりができなくなった。
9.極力外出を避けるようになった。
10.子供は会津で遊ばせている。
11.子供達の生活が一変した。
12.テレビを見る時間が極端に増えた。
13.運動会は会津で行った。
14.新聞を隅々まで読むようになった。
15.子供を朝夕送り迎えしていたら太った。
アンケートから生活の変化が顕著に表れた結果が出ました。特に、子供の生活環境が大きく変わったことが心配です。マスコミでも子供の体力の低下、筋力の低下が問題になり、大きな問題になりつつあります。私たちも、子供が伸び伸びと遊べる環境作りを具体的に確保する取り組みを最重点の一つにしなければなりません。