2012年1月 4日(水)

恭賀新春

 皆様方には、清清しい新年を迎えられたことを心からお喜び申し上げます。
 昨年は、招かざる客、日本国中を揺り動かした海底マグマと底知れず正体不明の原発鬼の二人組によって、意のままに掻き乱されました。「住み場を奪われ」「家族は引き離され」「公園、散歩道」さえも使用を制限されました。このような状況に対し、私たち郡山医療生協の復興へのスタンスは、全国医療福祉生協や民医連を中軸とした全国の仲間に支えられながら、2万7千人組合員の英知と力を存分に発揮して難局を切り抜けました。正に郡山医療生協39年間に亘って培った組織力量を問われた戦いであったとも言えましょう。
 今年は、「2012年国際協同組合年」であるとともに「郡山医療生協創立40周年」の記念すべき年です。桑野協立病院の増改築を主とした第4期事業計画の着実な推進と組織3ケ年計画の最終年、総仕上げの重要な年です。また、昨年オープンした「サポートセンターひなたぼっこ」に絡み、積み残された「ショートスティ」の不備やニーズの高い高齢者共同住宅の建設問題は緊急の課題です。
 ときに本年は、診療報酬と介護報酬の同時改定となり、その適切な対応に迫られます。政府は一見引き上げポーズをとりながらも中身は、実質引き下げに他なりません。そればかりか原発被害地県としての「収束宣言」は福島県民の大きな怒りをかいました。
 「TPP」と「社会保障と税の一体改革」は、社会保障制度を根本から覆すものであり、代わりに15年には消費税10%アップをどうどうと明言しました。何と言っても暮れも押し迫った12月28日午前4時沖縄防衛局職員が新基地建設のための「評価書」の強硬持ち込みは、法治国家としての常軌を逸した行為と言わざるを得ません。
 私達は、「国際協同組合年」のスローガン Co-operative enterprises build a better world「協同組合がよりよい社会を築きます」の旗を高く掲げて奮い辰、発展の年に致しましょう。


 

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橋本恭司 理事長

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