2012年3月21日(水)

カドミウム汚染農地の復元 イタイイタイ病 事業開始33年

 カドミウムで汚染された富山市の神通川流域の農地復元事業が今年度で終了することになりました。

 イタイイタイ病の原因物質のカドミウムは、神通川上流にある神岡鉱山(岐阜県飛騨市)の排水に含まれ、流域の農地が汚染された。1968年にイ病が公害病第1号に認定され、農用地土壌汚染防止法が施行されると、県は、神通川流域の1500・6ヘクタールを汚染対策地域に指定。さらに、コメの流通対策地域185・6ヘクタールを加えた計1686・2ヘクタールのうち、79年度から863・1ヘクタールの土を入れ替え、農地の復元事業を進めてきた。式典で石井知事は「昨年の東電福島第1原発事故で農地の放射能汚染が問題になり、改めて安全で安心な環境の大切さを実感した」と述べ、再発防止を誓った。

 

“核害の街で生きる”ため たたかいに学ぼう!

 

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(左)カドミウム汚染田の土地改良事業が完工する、神通川(左)と井田川(手前)に挟まれた地区、(右)神岡鉱業とカドミウムの土壌汚染対策地域

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