2012年5月31日(木)

法政大学で郡山医療生協の取り組み報告

 5月24日第26回サス研フォーラムで「核害に立ち向かう」と題して、この間の郡山医療生協の取り組みを報告してきた。主催は法政大学サスティナビリティ研究教育機構であるが、私としては、全く知らない組織であった。実は、研究教育開発機構の責任者である舩橋教授とは、チェルノブイリ視察に一緒に同行した関係があり、先生の推薦でこういうことになったと思われる。報告は、法政大学の市ケ谷キャンパスで行ったが、遠隔講義システムで多摩・小金井会場にも配信したようで、何人の方が聴講されたのかはわからない。市ケ谷の会場には約40名でした。(参加者の中に医療福祉生協連の高藤さん・高谷さん・相良さんの3名の姿があった)
 

 報告の内容は、

 

1.郡山医療生協の組織、事業、活動について

2.原発事故による被害の実態と複雑な様相

3.チェルノブイリ視察から何を学んだか

4.核害に対する郡山医療生協の考え方とこの間の取り組み

5.脱減原発へ向けての訴えという5点であった。

 

 報告の後に舩橋教授が次のようにまとめを行った。1.福島県内でも被害の様相が複雑であり、実態をよくつかむことが大切であること。2.郡山医療生協の取り組みを聞いて、その取り組みが、今回の災害に対して医療生協という組織形態やこれまでの活動を生かした取り組みであったこと。3.チェルノブイリの視察から学んだ情報と教育の重要性や健康被害を長期的に見ていく必要性が強調されたこと4.医療生協の理念、思想の根本が主権在民にあり、基本的人権を主張した取り組みであること。その上で3つの質問があった。

 
1.今回の災害への対応で他の病院や組織との違いや利点について

2.組合員でなくても相談や支援をしてもらえるのか

3.福島県外の人へのメッセージは。

 

 そのほか2,3人から質問があり、それぞれ答えた。
 最後に私の感想であるが、先生方とのやり取りを通じて、地域に医療生協があること、事業所があること、支部や班があること、この事自体が大きな力になるんだなということを改めて痛感させられたことである。参加された先生方も医療生協への関心が高まったと思われる。

(宮田育冶)

 

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