2012年7月 7日(土)
7/3郡山医療生協・社保平和委員会14名で南相馬市の視察をしてきました。
バスで向かう途中、飯舘村の南部を通りましたが。車内にもかかわらず線量計には4μSv/hの数値が表示されており、さらに防護服を着て外を歩いている除染作業員をみると、とてつもない恐怖を感じました。しかし、そのような私たちの目では「危険な場所」であるその土地で、普段着のまま草刈をしている住民の姿がありました。“生活”をするということはこういうことなのだと、改めて思わされ胸が痛い気持ちでした。
南相馬では、市議会議員の方の案内で市内を視察しました。原町区の介護老人保健施設ヨッシーランドを案内され、地震と津波による被害の現状を目の当たりに言葉を失いました。20km圏内である小高区では、4月まで立ち入ることができなかったため、震災や津波の跡が数多く残されていました。ボロボロになった家が一年以上放置され、そこに戻ることがためらわれるような状況でした。比較的線量は低いはずであるのに、原子力災害により避難区域とされ、復興することがとても困難にさせられたこの土地を訪れ、原子力災害に対する怒りを改めて感じました。 一日も早く復興が出来るよう、そして、このようなことが二度と起こらないよう、社保平和委員会が活動をしていくという必要性を再確認した視察でした。
(組織部 箱崎亮瑛)
3.11当時のままの南相馬 津波の傷跡がのこる老健施設