2013年2月16日(土)

核害の街で、臨地実習受け入れの取り組み!

 2010年12月国際メディカルテクノロジー専門学校看護学科より臨地実習施設に・・・との依頼があり法人として受け入れる準備を進めてきました。実習開始は2012年10月。プロジェクトを立ち上げてからの準備期間は正味1年半。看護部では管理体制を変更、新たな委員会も立ち上げて臨みました。病院として初めての取り組み・・・何から準備すればよいのか悩みながらでしたが、認定施設の準備や“看護の基本”の見直し(看護手順書は一気に更新!)を看護部総出で行いました。毎月盛りだくさんの課題に追われながらも、学生さんが来ることを待ち望み、勉強を重ねながら学生の看護用具ひとつひとつまで丁寧に準備していた看護師たちです。
 法人では多くの予算が充てられ、実習開始2週間前に“研修室”が無事完成。その日には早速「指導者会議」も開催され『間に合ったぁ?』と用度課との連携は見事でした。
 患者ご家族・組合員さんへ案内しご協力も戴き10月1日、2年生12名の基礎実習が予定通りスタートしました。初めて研修室に入ってきた学生さんから「ワァッ?」という歓声、朝病院に入って来た学生はある職員から「実習今日からですね、頑張ってね」と声をかけてもらったとのことで学校からはとても感謝されました。
 実習場の病棟では指導者体制を整え、日々業務を協力し合いながら自分たちの日常看護を学生に伝えることができています。職場の雰囲気も学生がいることでまた違って見えるから不思議です。指導は看護師だけではなく医師からも援助を頂き、検査や手術室見学も行えています。またリハビリ科の協力は学生の看護ケア実践に大きく影響していて、患者さんからは『リハの先生が勧めてくれたから今日は起きて体拭いてもらうかな』と学生と患者さんをつないでもらえています。職員誰もが学生に対して一生懸命、どの職場でも学生への目配り気配りが自然にできていて“これが当院の風土”と実感する日々です。学生が来ないある日、患者さんからは“寂しい”との声や“元気がなくなってしまった”と聞きました。学生さんからは“実習(看護)が楽しい”と言われます。とても嬉しい一言です。
 私たちも学生さんからの多くの刺激を受けながら成長し、看護師後継者育成に繋がり看護界への貢献をしていきたいと思います。今年度の実習は3月まで続きますのでこれからもよろしくお願いします。

(師長室:七海)

 

<研修室の設置> 2階会議室向かい側工事前の廊下 
  before        ⇒        after       

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<実習指導者会議:研修室にて>
学校(教務)と実習指導者(看護師)が実習前に打合せ              

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 <看護学生の実習風景:2階病棟>
    食事の配膳を指導者と一緒に行っています。

 

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