2013年3月アーカイブ

「核の公害(核害)」 


 今我々が体験している原発事故を「核の公害(核害)」であると認識しました。
そういう認識で自分の見た今までをふりかえりますと、「水俣病」が見えてきました。「イタイイタイ病」が鮮明に見えてきました。核害の被害者となって初めて見えてきた公害の像がありました。足尾銅山鉱毒事件なども、その構造において現在と酷似するものがあるという事であります。


主権在民の立場を基本に「平成民権運動」を提起


 我々は当初より「医療生協の患者の権利章典」を基本に据えて、多くの専門家のお力添えをいただきながら、放射線防護学を学び、実践し、当地において何とかしてより良く生き抜くことを計りました。そして稚拙ながら多くの提言もさせていただきました。広島、長崎から多くを学ばせていただきました。
それらを今振り返ってみますと、「主権を回復(獲得)しようとしている人々の民権運動」ということが出来ると思います。沖縄が見えてきました。地方の犠牲の上に成り立つ中央というものが見えます。棄民政策とはこのことをいうのだという姿を見ました。


チェルノブイリ視察を生かして


 チェルノブイリ福島視察団に加えていただき多くのことを学ぶことが出来ました。情報の大切さ、次世代への伝達の重要性を強く感じるとともに、二十数年を経過した今でも放射線防護態勢を解くことが出来ないという状態に衝撃を受けました。その結果が食品の放射線測定器の導入、FTFの導入という形になりました。全国の心ある友人達からの支援が我々を支えているという事も切実に感じています。目的は5年後、10年後の当地における健康被害ゼロであります。


福島第一5号炉、6号炉、第二の全基から直ちに廃炉作業に


 「脱原発」は現在の民意であります。一方水面下において、あるいは明らかに「再稼働」という姿も見えます。
 これからの当地における脱原発の運動は、具体的に、福島第2原子力発電所の全基および第1原子力電所の5号基、6号基の廃炉撤去作業に入ることを要求することになるかと思います。再稼働は?という質問に対して、「県民感情が許さない」という答ではなく、県知事さんには「私の政治信念として許さない」と答えてほしいと思う。これは民意でもある。

 3月20日、看護部の佐藤部長が逢瀬公園の汚染マップを作成しました。
 汚染マップを作るきっかけになったのは、公園を散歩しているとき桜の木が沢山あり「満開になったら綺麗だろうなあ〜」とお孫さんといっしょに来てみたいと思いました。しかし、放射線量はどのくらいだろう?と自ら線量計を片手に測定を開始。測定値を記入していくうちに「あきらめるかヽ(;▽;)ノ・・・・」
 しかし、今回の取り組みは重要です。各地にモニタリングポストは配置されていますが、詳細な汚染マップとはなっていません。気になるエリヤは、やはり自分の手で測定する必要があります。みなさんも是非、汚染マップを作って公表してみませんか!

 

作り方は簡単です!

測定値を地図に落とします。測定値の最高値を赤色とし、順次青色に変化させ、色鉛筆で塗っていきます。是非やってみてください。

 

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チーム浜北野菜"90便"届きました!

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 浜北医療生協が2011年7月から続けられているチーム浜北の野菜支援活動。取り組みが開始されて15ヶ月たちました。今回はナント第90便になります。長期間の取り組みは、私たちにとって励みになります。また、野菜が届くたびに「内部被ばく対策」にも気づかされています。これからもよろしくお願いします!

 

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皆さんからのエールも寄せられました

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 三穂田支部では、3回シリーズで健康教室を開催しました。3月1日(金)健康教室第2講「FTFで体の内外の放射線を測ってみよう」に16名の組合員が参加しました。
 初めての測定という事でみんな緊張していましたが、一人、二人と測定が進むにつれて緊張もほぐれてきました。16名全員が測定しました。庭師をしている人は、大変心配していましたが、未検出という事で不安が吹き飛びました。全員測定が終わってから会議室で説明を受けました。放射線技師さんから体や衣服から出ているガンマー線を測定していること、数人が微量ですが検出されましたが、衣服に付いたり、髪に付いたり(風などに飛ばされて付いた)しているのではないかという説明を受けました。参加者からは、定期的に測定し、生活を見直したりすることが大事であるとの感想が寄せられました。

 

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 3月23日(土)福島市あづま総合体育館で「原発のない福島を!県民大集会」が開催された。郡山医療生協からは、大型バス2台、自家用車などで約120名の職員・組合員が参加した。集会では、県民を代表して7人の方が原発事故の放射能被害や厳しい避難生活現状を訴えた。改めて放射能被害の深刻さ、原発事故そのものが収束しておらず危険な状況が続いていることを確認した。最後に、「県内外に避難している県民、避難せず踏みとどまっている県民、役場ごと避難あるいは避難者を受け入れている自治体の首長、職員、産業界、教育界、そして子供達の健康被害や社会的差別を心配せずにおれないお父さんやお母さんたち、本当に「原発のない福島を」実現するために、お互いに支え合い、心を一つにして頑張りましょう」という集会宣言を採択した。

 

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【参加者の感想】


私は原発反対を訴え続けます

 7000人のの大集会に参加できて、有意義な1日になりました。農業、漁業、林業、旅館業、商業、高校生、県外避難者の方など各代表の訴えを改めてお聞きして、本当の苦しみはこの何十倍だろうにと胸が痛みました。
 安倍総理は「福島の復興なくして、日本のさいけんはない」と言っているのだからオリンピックの誘致運動に時間と予算を費やす前に、東北、特に福島を元の自然豊かな、素晴らしい県に戻すために、力を注いでほしいと願っています。(RTさん)


目頭が熱くなり困りました

 新聞、テレビ等での情報では感じられないものがありました。当り前の暮らしを取り戻すことは、長い時がかかると思いますが、改めて決意を固めました。(KTさん)

 

浜通り、中通り、元通り

 使用済み核燃料の処理方法が未だに出来ないまま、世界の原発が稼働しているのは信じられない。トイレの無いホテルの同じだ。(TSさん)


7000人の人達が集まり、びっくりしました

 様々な状況の中で避難をされ、原発さえなければ避難することもなく平和だったのに、私は、家にいられるだけ良いと思いました。でも放射能だけは心配です。福島県内だけでなく他の県の人達も来られ、話を聞くことができ有意義な1日でした。(THさん)


全国からの参加、共通の思いに目頭が熱くなりました

 高校生の訴えで、普通ではあり得ない日常を当り前のように考えてしまう事は、おかしいという言葉にはっとさせられました。被災しながらも毎日は過ぎていくもので、前を向いて生きていかなければなりませんが、普通ではない事、そのおかしい!という感覚を忘れてはいけない。自分自身で風化に加担してはいけないと思いました。(TMさん)

 3月19日(火)コラッセふくしまで県生協連主催「消費税増税ストップ!まだ中止できる」学習会が開催された。講師は二宮厚美先生。「皆さんは、来年4月から消費税は8%に、そして10%に引き上げられると諦めていませんか」と切り出し「そうではありません。増税を実行するためには、もう一度政府、国会の議決が必要なんです。経済状況の好転を条件にした付帯決議があるんです。」と増税を実行させない戦いの重要性を強調された。当面、参議院選挙が最大の焦点であり、参議院選挙後(選挙のない3年間)をにらんでの動きに注目する必要がある。改憲型新自由主義派(橋本・渡辺・安倍派)にとって二度と訪れない絶好の機会の3年間である。参院選で勝利して、改憲、原発再稼働、消費税増税、TPPと一気にやってしまおうというわけである。そういう意味で2013年?2016年は、太平洋戦争に突入していった1937年?1941年に匹敵する局面と位置づけた。そのためのアベノミクスであり、消費増税のために発動したのである。先生は、アベノミクスは破たんするとして、?.「的に届かぬ矢」としての金融緩和策・・(内需活性化に結びつかない)?.「的に刺さらぬ矢」としての財政政策(公共事業)・・(消費不振を打開できない)?.「的を外れた矢」としての成長政策・・外需依存・投資主導成長のブーメラン明快に説明した。消費増税はやってはならないと強調され、「消費増税、原発、TPPノー」国民連合の戦闘部隊として福島に頑張ってもらいたいと結ばれた。

(宮田育冶)

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 1月に参加したロンゲラップ島民支援代表団から早2ヶ月が経ちます。この間、ビキニデーへの参加と慌ただしい面もありましたが、嬉しいことに地域の班会や支部の運営委員会に呼ばれて、ロンゲラップの報告をする機会を頂いています。
組合員さんたちは、ビキニ核実験があったことは知っていても、その影響で「59年が経過する現在も島に戻れない人たちがいる」という事実に、「全然知らなかった」「はじめて聞いた」という反応があります。そこから、福島の現状と比較しながら、放射線の正しい情報を求めていく必要性や、学習活動をすすめていくことなどをお話しさせてもらっています。組合員さんとやり取りをする中で私自身も勉強になっています。南の島ロンゲラップ島の話ですが、原発事故をあらためて考える良い機会として、今後も学習会を広げていければと思っています。

(組織部 小抜)

 

 

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原発事故後からの定点放射線測定の経過

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 原発事故後、桑野協立病院およびつくしんぼ保育園の空間線量を放射線科が定点測定を続けております。測定開始は、2011年5月からです。当初外は、1.0μsv/hを超える高い値を示していました。2012年になった頃から徐々に線量が低くなりました。
つくしんぼ保育園についても現在室内は0.15μsv/hを下回る値となっています。引き続き、定点測定は行われていきます。

(鹿又)

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 埼玉協同病院の「ひとつぶの会」は昨年も小物入れなどたくさん送ってくださいましたが、今年も可愛い小物がたくさん、ピカピカの1年生優先で、お道具入れをプレゼントすることにしました。その後、みんなに喜んでいただく為にはどうしたら良いか考えた結果、送ってくださった「会」の方たちからの助言もあり、今後の社保活動のカンパにするため、バザーをします。期待していてください。

 

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これで良いのか郡山市の除染作業は・

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 先日、郡山市池ノ台(市内で線量が高い地域)に住む組合員さんを訪問すると、ちょうど自宅の除染作業をしているとのこと。1軒のお宅を、業者さん8名で3?4日かけて作業をしているそうです。庭の表土をけずり、植え込みや木の枝を伐採、出た汚染物質はドラム缶に入れて庭に掘った穴に埋めるという作業です。中には、庭に業務車両を入れることができたないお宅(お話を聞いた組合員さんもそうでした)は、庭に穴を掘れずにドラム缶に入れてお終いだそうです。
 

 試しに、除染が終わったとのことで空間線量を測定してみると、確かに以前より減少はしていましたが、雨どい付近に線量計を近づけると、まだ4.0μSv/hを超える箇所もあったりと、なかなか一度の作業ですべてを完了することは難しそうでした。

(組織部 小抜)

 

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浜北87便届く! 

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  昨日、今日と特に花粉の飛散が多く、私を含め多くの人が鼻水、鼻づまり、目のかゆみに苦しんでいます。

 3月11日から2年が経ちました。2年前施設での勤務中、津波の映像にその場を動けなかったことを思い出します。私に出来ることは、新聞やニュースの報道で関心を持つこと、南海トラフ地震が起きた時に備えること、原発がなくなっていくように小さくても声を上げること、そして「チーム朝市の一員」として郡山に野菜を送るお手伝いをさせてもらうことかなと思っています。今後とも宜しくお願いします。

 生協きたはま診療所 看護師 西山俊太郎

 

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淀川勤労者厚生協会からイチゴが、こんなにたくさん!!

 

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 古屋の南医療生協から平田哲彦さんが郡山医療生協にお越しいただき“焼き芋屋さん”をやっていただきました。平田さんは、昨年に引き続き2度目です。12日の深夜に名古屋を出発し10時間かけて郡山へやってきました。
 

 13日の当日は、外来患者さんなどに大変好評であっという間に完売!また、院内保育所“つくしんぼ保育園”の園児たちも待ちに待ったお芋屋さんに大歓声!と満面の笑顔!
 この日の売り上げは、郡山医療生協の4期計画成功のためにと出資金としてお預かりしました。
平田さんが使用しているサツマイモは、愛知県の「フルーツよしお」店の深谷善夫さんよりいつも入荷しているもので特別な種類だそうです。前回つくしんぼ保育園の園児たちの寄せ書きを送ったところ大切にお部屋に飾っていたそうです。今回来る際にも、是非つくしんぼ保育園の園児たちに食べて欲しいとたくさんの野菜やくだものが届けられました。
ここでも新たな「つながり」ができました。これからもつながっていきたいですね。(鹿又)

 

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  昨年9月12日〜26日の2週間、3階病棟に支援に入っていただいた、奈良健生会・大福診療所の鈴木和子さんからミカンが届きました。


 昨年、2週間と短い間でしたが、何のお役にも立てず、たくさんの方々にお世話になり、ありがとうございました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?こちらはインフルエンザが大流行してます。あのいまわしい事故から2年が経とうとしています。事故の真実や様々な問題はまだまだ蓄積してますが復興すると祈っています。皆様の日頃の健闘に敬意を表し、ささやかですがお召し上がりください。
  

 

『ぼたん』結成! 

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 3月13日、前回に引き続き、協立病院の患者さんで原発事故に伴い郡山市に避難されている方に声をお掛けし、「いっぷく」にて第2回目のサロンが開催されました。今回は前回の5名を大きく上回る9名の方にご参加いただきました。10時開始でしたが、お集まりいただいた方々は開始前から自然とおしゃべりが始まり、互いの近況報告などされていました。サロンが始まり、まず自己紹介をしていただきました。丁度原発事故から2年ということ、最近自宅へ一時帰宅された方もいたということから故郷へ帰る事への思いを話される方が多かったです。「郡山はいいところだけれど、やはり戻りたい」「先が見えない」「もう帰れないのなら、はっきりとそう言ってもらいたい」「いつか戻れると思っていたが、それも出来ないのかと思うとがっかりした」など。2年前の避難された時のことを話された方もいらっしゃいました。その後、方言ラジオ体操(今回は名古屋弁!)を行い、増子理事お手製のお菓子とお茶でお腹を満たすと自然と笑顔がこぼれました。
 増子理事:「この原料は何でしょう?」
参加者:「葛・・じゃないよね。」「じゃがいも?お餅?」・・・里芋と当てられた方はいらっしゃいませんでした。皆さん里芋と聞いてびっくりされていました。「でもおいし?」。
その後はフェルトを使ってラベンダーのポプリ入れ作り。意外と難しく皆さん苦戦していました。「今日は久しぶりに頭を使った。」と話されている方もいらっしゃいました。作成途中に師長室からサプライズで手提げかばんのプレゼントがありました。それぞれお好みの袋を選び、そこにできあがったポプリ入れを入れて持ち帰って頂きました。
最後に、今後も継続していきましょうとこのサロンに名前を付けることを提案し、今回参加者の中で最年長者の中山トヨさんの好きなお花「ぼたん」に決定しました。
「来月はお弁当を食べながらお花見しましょう」という提案もあり、次回への期待も膨らみました。

 (西部包括支援センター増子理子)

 

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 2011年夏の看護支援に来てくださった川村けい子さんが所属する札幌西区病院の師長室から、ジャガイモなどが届きました。『脱原発』の取り組みの一環として行なった学習会と合わせて行ったバザーの収益金から、福島では“根菜”が喜ばれると聞き送ってくださったとの事。伊藤リカ総看護師長さんありがとうございます。
 大きなジャガイモはさすが北海道という貫禄、にんじんは新鮮な臭いがぷんぷん。つくしんぼ保育園にもおすそわけ、“みんなの大好きなカレーライスにしようかな?”とニコニコでした。

(佐藤唱子)

 

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預託実効線量と食行動の関係

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 食事に注意している人は、注意してない人と比べると預託実行線量が明らかに低い。私達の被ばく防護活動は間違っていないことが、木村真三さんの調査で明らかになりました。

 

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 3/10、二本松市・安達公民館で第4回 二本松市民放射線ばく量調査報告会が行われました。報告会では、三保恵一市長がかけつけ、今後も市民とともに取り組みを進めていく決意をあいさつされました。講師の佐藤斉先生(茨城県立医療大学保健医療学部 教授)から、放射線内部被ばく量調査(WBC)結果概要について報告がなされました。その中で、現時点では大量の内部被ばくの結果とはなっていないが、今後も特に食生活について注意していくことが内部被ばくを防ぐ重要なポイントとなることが示されました。
 また、会場から様々な疑問や質問にも丁寧に答えていました。
今回参加させてもらっての感想は、二本松は放射能問題に真剣に向き合っていることが、健診の充実・独自のリフレッシュ事業など市民の目線に立った取り組みを進めている点がとても感心しました。

(鹿又)

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 静岡県焼津市では、ビキニ核実験で第五福竜丸が被曝した苦い歴史を忘れないため、市長も参加して原水爆禁止運動のひとつとして毎年行われています。
私は二日間の参加の中で出番をいくつかもらいました。分科会では「ビキニ事件と原水爆禁止運動を学ぼう」という、主にはじめてビキニ事件を学ぶ方たちを対象とした場で話させてもらい、ロンゲラップ島に行って感じてきたこと、そこから福島の現状をどう考えるか?ということを話させてもらいました。グループワークで話になったのは、ビキニ事件も福島の原発事故も、今この時も問題が続いていて忘れてはいけない事実だ、ということでした。福島のことを気にかけてくださる全国の方々の存在を嬉しく思いました。

 ビキニデーの全体集会には焼津市長も参加し、全国から1,700名という多くの方がいてその規模に驚きました。全国の原水爆禁止・原発廃炉運動が紹介され、海外代表からはグアムが抱える基地問題、マーシャルからはロンゲラップの帰島問題について訴えがありました。それぞれの報告や発言を受けて感じたことがありました。一つ目は、福島からの情報発信をもっとしていかなければならないということです。集会に集まった方々は福島に思いを寄せてくれてはいても、福島でとりくんでいること、生活する上での問題点などのリアルを知っている方は少なかった印象を持ちました。福島のことを話すのは勇気がいることですが必要なことです。二つ目は、ビキニ事件についてもっと学習をしていきたいということです。ロンゲラップ島に行かせてもらって、あちら側から見た水爆実験の影響や問題は知ることができましたが、日本国内で、あの水爆実験でどういう被害があったのか、59年間どのように捉えられてきたのか、そして現在どのような問題があるのか、そういった基本的なことを自分はまだまだ知らないことを痛感させられました。地元テレビ局の同行取材でも、福島とロンゲラップをつなぐ話はできても、福島と静岡をつなぐ話ができず勉強不足を感じさせられましたので。まだまだやることはたくさんありそうですが、とても勉強になるビキニデーでした。

(組織部 小抜勝洋)

 

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静岡帰り、東京夢の島にある「第五福竜丸展示館」に行ってきました。

継続的な開催目指して準備進む!

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 東日本大震災、原発事故から2年がたちました。1月28日に開催された茶話会がきっかけになり、もっと仲間を誘い、継続して定期的に茶話会を開こうと準備が進められています。


核害対策室会議開催!


 3月8日(金)核害対策室会議が開催されました。坪井室長の挨拶では、これまでの取り組みを発展させていくことが重要であることが強調されました。1年間の核害対策委員会の活動を中心に、対策ニュースの発行、学習・講演活動、食品測定・FTF測定運動、避難者支援活動、脱原発の運動などなどを振り返り到達点、課題について共有化を図りました。次の事を確認しました。?1年間のまとめを分担して冊子をつくる?まとめの中から課題を抽出し方針化する?事故から2年経過して、この間の変化や状況をつかみ直し2013年度の方針を作成する。

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 鹿児島医療生協の運営委員が集まり1年間の活動を交流する組合員活動交流集会を3月1日、かごしま県民交流センターにて開催しました。今年度は全支部から過去最高の323名が参加し、今年度の活動を振り返り、学習と活動交流で新年度へ向けて気持ちを新たにしました。学習講演では、郡山医療生協専務理事の宮田育治氏をお迎えし、「核害の街に生きる」というテーマで講演をしていただきました。2年前の震災時の様子や被災地の方々の頑張り、全国からの支援の様子、放射線測定活動や除染活動、脱原発の取り組みなどについて報告があり、実際に震災を体験された方の生の声を聞き改めて被害の大きさと深刻さを実感しました。参加者からは「福島からの生の声で、現在の福島の様子がよくわかり再度認識を新たにしました。不安の中で生活していくことのたいへんさ・・。いつまでも忘れてはいけないし、報道等でも注目していきたいと思います」「除染の難しさを感じた。日本全土に避難している現状と6万人余の苦労と悔しさを受け止め早く安心して住めるように政治にうったえていきたい」「脱原発を今、私たちが声を高くして子ども・孫たちの時代に良い社会を残す事に力を出さねばと思う」と感想も出され、震災支援活動を引き続き取り組んでいくこと、また他団体と共同した脱原発の取り組みの重要性を再確認しました。そして震災時という非常時にこそ医療生協の絆の力が役に立つこと、改めて実感しました。私たち鹿児島医療生協としても、今後も継続してできる限りの支援活動に取り組んでいきたいと思います。

 

鹿児島医療生協:組織部 乗添 友尚


 

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近畿高等看護専門学校の卒業記念講演

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 2月25京都民医連の近畿高等看護専門学校に行ってきました。京都中京区の学校では1年生から3年生までの学生100人以上と先生たちが待っていてくださいました。震災・原発事故後の郡山医療生協での「見える化」や「除染の取り組み」、全国の民医連からの支援と被曝低減の取り組み「子どもたちのサマーキャンプ」の状況と、避難者支援の取り組みなどを伝えてきました。
 4人の学生から感想を聞くことが出来ました。話しを聞いて小さな子どもを持つ親として不安への共感、東北に住む友達への支援を考えたことや、震災時の看護師としての仕事についての感想など出されました。質問としては原発で働く労働者の健診の実態について出ました。現在、電離放射線健診を準備していることを伝えてきました。
夜は若田校長先生初め先生方で懇親会を開催してくださいました。看護支援に来て頂いた鶴田先生、松浦さんと関さんも駆けつけてくださいました。会場のホテルでは、「月はお?ぼろにぃ?東やぁ?まぁ?」と踊る可愛い舞妓さんの踊りを見ることが出来、病院で働く皆さんにやや後ろめたい気持ちはあるものの、役得を感じつつ見惚れてきました。

(佐藤唱子)

 

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オレンジハウスの森本さん、広島の宗吉さんいつもありがとう!

 

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浜北86便が届きました!

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浜北86便が届きました!

 

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 私は、2月17日(日)長野県松川村(村消防団と共催)で行われた“福島を忘れないで、今福島は?福島の現状に原発・放射能問題を考える?”とする講演会にまねかれ、斉藤二本松市議とともに参加してきました。
 白く輝く北アルプスの麓、安曇野地方は前日に続いて風もなく穏やかに晴れ渡り、午前9時30分に村役場に到着。玄関を入ると節電のためか薄暗い庁舎内をアノラックを着込んだ若い職員が村長室に案内してくれます。熱いコーヒーで挨拶としばしの歓談の後2階の会場へ。扉を開くと制服に身を包んだ消防団員約30名を含め150名ほどの村民がほぼ会場を埋めています。
 村長の「原発事故から間もなく2年、今福島県民は何を考え、どんな現状に置かれているのか。一緒に考えたい。」との挨拶に続いて私と斉藤市議が1時間30分ほど話をしました。転々とした避難生活の末に仮設住宅や借り上げ住宅で過酷な生活を強いられている浜通りの人たち、自らも放射能被害者でありながら避難してきた人たちに援助の手を差し伸べる郡山・二本松市民、そして子供の将来は?と悩み苦しみながら患者と組合員のために奮闘する郡山医療生協と桑野協立病院の実態・・・家族と地域の絆はバラバラにされ、風評被害に泣き、飲食物に常に気を使い外遊びができずストレスをためる子どもたち・・・
 静まり返った会場と食い入る様に話を聞く人の姿が目の前に。ボランティアで3回福島に来た人から「福島の除染の進み具合は?」など質問があり、あっという間の2時間は終わりました。帰ってから、「福島の現状が良くわかった。大変な中で頑張っている福島の人たちに私達にできることはないか検討を始めています。」とうれしい反応がありました。

 

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※松川村    松本市と新潟県糸魚川市を結ぶJR大糸千の中ほどに位置し、「安曇野ちひろ美術館」で知られる。  

宮崎明人 記

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 2月27日(水)10時から芳賀地域公民館で「くらしときめき講座」第2講「免疫力を高める食事」をテーマに調理実習が行われ、28名の方が参加されました。最初の30分、増子副理事長(栄養士)から献立と作り方の説明を受けました。
 その後、4つのグループに分かれて同じものをつくってみました。献立の?しょうがご飯?にんにくスープ?里芋のまんじゅうあんかけはとても好評でした。里芋のまんじゅう作りでは、片栗粉が少なめにと苦労しました。しかし、食べてみたらとてもおいしく苦労したかいがあったようでした。?アボガドとひじきのサラダは量が多すぎました。この半分で良かったと思いました。?白菜のお浸しをフライパンで蒸すというのも初めての経験だったようでした。?里芋のトリュフはとても珍しく、おやつによいと思いました。
 反省点として、時間が足らなかった事です。もう少し余裕をもって作り、会食し、感想などを聞ければよかったのですが、あわただしく終わってしまいました。

(報告書から)

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 3月2日に岐阜県大垣市で開催された「原発をなくす西濃連絡会結成総会」で福島の現状を報告してきました。連絡会は、西濃医療生協をはじめ、労働組合、年金者組合、法律事務所、9条の会など14の団体や個人が参加して「原発ゼロをめざして様々な取り組みを行う」事を目的に結成されました。
 今回は、総会の記念講演として「原発事故から2年、福島の今」と題しての報告となりました。 東日本大震災と原発事故直後の取り組み、原発事故が地域に与えている影響、原発事故後の“見える化”を軸とした郡山医療生協の取り組み、そして脱原発への“想い”をお話させて頂きました。報告後は「子ども達への支援や保養プロジェクト」「農産物被害や除染の取り組み」「県や自治体の対応」など、たくさんの質問や意見が交わされ、西濃地域の方々の想いを感じることができました。

(江川)

 

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1支部運営委員でFTF測定!

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 2013年2月28日(木)郡山1支部(病院周辺)では、2月の定例運営委員会後に全員でFTFの測定を行いました。天候は晴天・微風、17人が測定し内2人から若干検出されました。しかし、上着を脱ぎ再測定した結果、検出されず上着に何らかの放射性物質が付着していることが確認されました。上着はクリーニングに出してみるとのこと。
 定期的に測定し自分の状態を確認すること、定期的に受けて管理していくことの大切さを伝えました。人によっては、ほんの僅かな数値でも気にする方もおり、結果の見方、説明を丁寧に行うことが大切です。

(組織部 小島)

 

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3.1ビキニデーに参加して

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 2月28日と3月1日に開催された「3・1ビキニデー」に、組織部の小抜さんと放射線科の鈴木君と3人で参加させて頂きました。ビキニデーへの参加は全員が初めてでしたが、小抜さんは「3・1ビキニデー集会」でのロンゲラップの報告、鈴木君と私は分科会で被災地からの報告を行う等、大きなアピールが出来ました。
 2月28日の夜には、浜北医療生協の?瀬専務、1月に桑野へ研修にいらっしゃっていた放射線技師の菅野さん達に、懇親会を開いて頂き、久しぶりの再会を果たしました。浜北の方々からは、これまで毎週のように支援物資を送って頂いておりますが、震災直後には視野計も送って頂きました。この懇親会では、浜北医療生協の支援活動の思いや裏話を直に聞くことができ、有難さがより身に染みました。浜北医療生協の皆様の気持ちに応える為にも、郡山医療生協は原発事故に負けず、安心して暮らせるまちづくりに貢献していくことが求められていると感じました。
 詳しい報告会は別の機会でできれば幸いです。今回、参加の機会を頂き、本当に有難う御座いました。
 

(総務部:小幡)

 

 

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奄美医療生協南大島区山郷支部、東方支部、西方支部から「徳之島産サトウキビ酢黒糖」が届きました。福島から遠く離れた奄美の組合員さんの温かい気持ち確かに頂きました。

 

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 3/2宮城の塩釜において宮城民医連は2012年度の後期医師団会議を開催し、医師部として初期研修提案や後期研修の課題なども含め来年度の医師体制が確認されていました。
その中で坪井院長が「核害に対する桑野協立病院の取り組みと今後の展望」と題して講演を行いました。講演の中で坪井院長は、郡山医療生協の取り組みや核害に対する考え方、対応などについて話を進め、今後も様々な人たちと手をつないでいきながら進んでいく決意を込めての報告となりました。会場からは、現状の福島を知ることで同じ被災者として、民医連として共感を寄せる発言が出され、有意義な交流となりました。

(鹿又)

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浜北85便届く!

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 今週は組合員さんよりネギ、にんじん、デコポンが届きました。ネギの香りが組合員ルームを満たしました。診療所はインフルエンザのピークが過ぎ、花粉症の患者さんが多く訪れます。週3回ほど診療所まで自転車で往復しています。梅の白やピンクが陽にあたって色鮮やかです。冬の間は路上にも色がなかったなあ、春が近づいたなあと実感しています。桜の開花時期はきたの地方では1ヶ月もずれるとニュースで見たことがあります。福島ではやはり梅はまだ咲いていないのでしょうか?

(生協きたはま診療所 西山俊太郎)

 

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 2月28日(水)、今年の「3.1ビキニデー」に参加するにあたり、静岡朝日テレビさんから「福島の参加者を取材したい」という依頼を受け取材を受けました。静岡に行ってからの取材だと思っていましたが、福島の様子も取材したいとのことで、郡山にも来てくれました。核害問題へのとりくみを知ってもらおうということで、食品放射能測定の紹介、病院の周りの空間線量測定などを取材してもらいました。食品測定では増子副理事長もインタビューを受けました。病院周辺の空間放射線量測定では、場所や高さによって数値が全然違うこと、ホットスポットのようにとても高い線量の箇所がまだまだあること、島公園の除染で木の枝が大きく伐採されていることなどを伝えました。
 

3.1ビキニデーには小抜、小幡、鈴木(博)の3名が参加!


 総務部の小幡君、放射線科の鈴木君と3人でビキニデーに参加してきます。福島からの情報発信として、小幡君と鈴木君は「福島の現状と核害に対するとりくみ」を、私は「ロンゲラップ島民支援代表団に参加してこと」をそれぞれ分科会で報告する予定です。取材は現地でも続き、静岡県で3月1日の夕方にテレビ放送されるそうです。はじめてのビキニデー。どういうものか体感して、後日報告したいと思います。行ってきます!

(組織部 小抜)

 

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原発事故処理や除染作業と健康管理

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 28日の朝日新聞に『東電、原発作業員の被曝記録を提出せず、2万人分」という記事が掲載されました。デジタル版の要約では以下のように掲載されています。
 「福島第一原発で事故後に働いた約2万1千人が浴びた放射線量について、東京電力が全国の原発作業員も被曝記録を一元的に管理する公益財団法人「放射線影響協会」にまったく提出していないことがわかった。東日本大震災による事故から2年たった今も、ずさんな被曝管理は続いている。」 
 福島第一原発を巡っては、東電による記録の改竄や隠ぺい工作が繰り返されてきた歴史があります。先日は、国会事故調査委員会の事故調査の妨害ともとれる事実が判明したばかりですが、原発事故処理を必死で行ってきた作業員の方々の健康管理さえまともに行おうとしていません。東電には「法令遵守」や「社会的責任を果たす」という視点が欠けています。
 福島の地では、原発事故現場の処理や除染事業で多くの方々が働いています。健康管理部には、除染作業に従事する方の健診についての問い合わせも来ています。除染作業等に従事する方々の健診活動もまた、核害の街で暮らすための課題として具体化していく必要があります。 

(江川)

 

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