2013年3月 1日(金)

原発事故処理や除染作業と健康管理

 28日の朝日新聞に『東電、原発作業員の被曝記録を提出せず、2万人分」という記事が掲載されました。デジタル版の要約では以下のように掲載されています。
 「福島第一原発で事故後に働いた約2万1千人が浴びた放射線量について、東京電力が全国の原発作業員も被曝記録を一元的に管理する公益財団法人「放射線影響協会」にまったく提出していないことがわかった。東日本大震災による事故から2年たった今も、ずさんな被曝管理は続いている。」 
 福島第一原発を巡っては、東電による記録の改竄や隠ぺい工作が繰り返されてきた歴史があります。先日は、国会事故調査委員会の事故調査の妨害ともとれる事実が判明したばかりですが、原発事故処理を必死で行ってきた作業員の方々の健康管理さえまともに行おうとしていません。東電には「法令遵守」や「社会的責任を果たす」という視点が欠けています。
 福島の地では、原発事故現場の処理や除染事業で多くの方々が働いています。健康管理部には、除染作業に従事する方の健診についての問い合わせも来ています。除染作業等に従事する方々の健診活動もまた、核害の街で暮らすための課題として具体化していく必要があります。 

(江川)

 

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