2013年3月 8日(金)
私は、2月17日(日)長野県松川村(村消防団と共催)で行われた“福島を忘れないで、今福島は?福島の現状に原発・放射能問題を考える?”とする講演会にまねかれ、斉藤二本松市議とともに参加してきました。
白く輝く北アルプスの麓、安曇野地方は前日に続いて風もなく穏やかに晴れ渡り、午前9時30分に村役場に到着。玄関を入ると節電のためか薄暗い庁舎内をアノラックを着込んだ若い職員が村長室に案内してくれます。熱いコーヒーで挨拶としばしの歓談の後2階の会場へ。扉を開くと制服に身を包んだ消防団員約30名を含め150名ほどの村民がほぼ会場を埋めています。
村長の「原発事故から間もなく2年、今福島県民は何を考え、どんな現状に置かれているのか。一緒に考えたい。」との挨拶に続いて私と斉藤市議が1時間30分ほど話をしました。転々とした避難生活の末に仮設住宅や借り上げ住宅で過酷な生活を強いられている浜通りの人たち、自らも放射能被害者でありながら避難してきた人たちに援助の手を差し伸べる郡山・二本松市民、そして子供の将来は?と悩み苦しみながら患者と組合員のために奮闘する郡山医療生協と桑野協立病院の実態・・・家族と地域の絆はバラバラにされ、風評被害に泣き、飲食物に常に気を使い外遊びができずストレスをためる子どもたち・・・
静まり返った会場と食い入る様に話を聞く人の姿が目の前に。ボランティアで3回福島に来た人から「福島の除染の進み具合は?」など質問があり、あっという間の2時間は終わりました。帰ってから、「福島の現状が良くわかった。大変な中で頑張っている福島の人たちに私達にできることはないか検討を始めています。」とうれしい反応がありました。
※松川村 松本市と新潟県糸魚川市を結ぶJR大糸千の中ほどに位置し、「安曇野ちひろ美術館」で知られる。
宮崎明人 記