2013年3月12日(火)

行ってきました、はじめてのビキニデー集会。

 静岡県焼津市では、ビキニ核実験で第五福竜丸が被曝した苦い歴史を忘れないため、市長も参加して原水爆禁止運動のひとつとして毎年行われています。
私は二日間の参加の中で出番をいくつかもらいました。分科会では「ビキニ事件と原水爆禁止運動を学ぼう」という、主にはじめてビキニ事件を学ぶ方たちを対象とした場で話させてもらい、ロンゲラップ島に行って感じてきたこと、そこから福島の現状をどう考えるか?ということを話させてもらいました。グループワークで話になったのは、ビキニ事件も福島の原発事故も、今この時も問題が続いていて忘れてはいけない事実だ、ということでした。福島のことを気にかけてくださる全国の方々の存在を嬉しく思いました。

 ビキニデーの全体集会には焼津市長も参加し、全国から1,700名という多くの方がいてその規模に驚きました。全国の原水爆禁止・原発廃炉運動が紹介され、海外代表からはグアムが抱える基地問題、マーシャルからはロンゲラップの帰島問題について訴えがありました。それぞれの報告や発言を受けて感じたことがありました。一つ目は、福島からの情報発信をもっとしていかなければならないということです。集会に集まった方々は福島に思いを寄せてくれてはいても、福島でとりくんでいること、生活する上での問題点などのリアルを知っている方は少なかった印象を持ちました。福島のことを話すのは勇気がいることですが必要なことです。二つ目は、ビキニ事件についてもっと学習をしていきたいということです。ロンゲラップ島に行かせてもらって、あちら側から見た水爆実験の影響や問題は知ることができましたが、日本国内で、あの水爆実験でどういう被害があったのか、59年間どのように捉えられてきたのか、そして現在どのような問題があるのか、そういった基本的なことを自分はまだまだ知らないことを痛感させられました。地元テレビ局の同行取材でも、福島とロンゲラップをつなぐ話はできても、福島と静岡をつなぐ話ができず勉強不足を感じさせられましたので。まだまだやることはたくさんありそうですが、とても勉強になるビキニデーでした。

(組織部 小抜勝洋)

 

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静岡帰り、東京夢の島にある「第五福竜丸展示館」に行ってきました。

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