2013年4月10日(水)
当院の坪井院長も言っている通り、福島県民の健康を守るための除染や食品検査体制、人体の被ばく状況の把握等、国と東電に責任があります。しかし、現地に暮らしている私たちにとってこれらの対策は大変遅れているのが現状です。放射線科ではその中で空間線量測定を2011年5月から、食品放射線測定を2012年5月から、人体の被ばく状況FTFを2012年12月からそれぞれ担当しています。
空間(定点)線量測定
・線量計の測定高さ床か地面から1m、測定日2012.4.2と2013.3.4の測定結果を報告します。
・2012.4.1から2013.3.31までの1年間(365日)で248日測定しました。
・放射線管理区域当院の撮影室内測定値は0.06マイクロSv/hです。
食品線量測定
食品測定結果2012.5月28件、6月30件、7月43件、8月23件、9月23件、10月28件、11月16件、12月5件、2013年1月11件、2月5件 合計212件です(この中には同じ食品の再測定27件、土10件、炭2件を含みます)。
食品基準値100ベクレル/Kgを超えた食品は4件でした。内訳は自家用消費等・4月梅干し105.73・たけのこ138.45・たけのこ192.14・11月ゆず208.29病院昼食毎週1回水曜日測定を実施しています。
FTF測定
3月1日三穂田支部16名のFTF測定。測定結果説明を佐々木君が担当。「FTFは体や体表面からの放射線を測定している」数人が微量に検出され「服や髪の毛についたりしているのではないか」など説明していました。結果説明には人前での説明や学習が必要です。4月から技師歴3年目を迎える佐々木君にとって、いい経験の場所になっています。
放射線科・中里史郎